親子の信頼関係かもしれません。

まず、
表紙の写真が目をひきます。

うちの子にもアトピーがありますが、
著者のお子さんも決して軽度とはいえないレベルだったのがわかります。

赤ちゃんというのは肌がすべすべしているものだと一般的に思う人が多いでしょう。

「かわいいねぇ」とたくさん声をかけてもらえるべき時期に、

「かわいそうねぇ」「どうしたの」
としか声をかけてもらえないのは、
親としてつらいものです。

肌という、
一番見える部位のことですから、
毎日子育てする中で、
どうしても親自身が気になってしまう。

しかも、
かゆみ。

夜な夜なかゆがる子どもとともに睡眠不足の日々。

一般的には、
病院や専門家にかけこみます。
だって本当につらいんです。


ところが、
著者は、
子どものアトピーを受け入れ、
成長を信じて待つのです。

もちろん放任ではなく、
「和」をテーマに生活を整えています。

結果、
３人のお子さんは、
みな、
アトピーおしまい。

見事です。

また、
今も地域のアトピーに悩むお母さんたちの集いを主催されています。

バイタリティのある方なんだなと、
感心します。


私の子ども、
一人目は薬と病院に頼りました。
でもその治療がほんとうに子どものためになるのか疑問を持ち、
自分なりに勉強した結果、
二人目は、
厳格な除去食を実施しました。
これはこれでよい結果が出たのですが、
除去食中は（マルチアレルギーだったのもあり）精神的にとてもつらい毎日でした。

今三人目のアトピーと向き合っています。
薬みたいな不自然なことに頼りたくない、
極端にストイックな食生活もしたくない、
でも健康な肌になってほしい…。


そんなときに出会った本です。

自分の考えをあとおしされた気分でした。

きっとだいじょうぶ、
と思いながら、
明るく育児しています。


ほんと「保湿」より「代謝」なんですね。


アトピーの子育てに悩むお父さんお母さんに、
ぜひ読んでほしい本です。

取捨選択するのはそれからでいいと思います。