原作のイメージそのままに

劇場で２回観ました。


原作は、
４コマ漫画ながら非常に情緒豊かなコミックエッセイです。

認知症の母との穏やかな日々と、
そこに至るまでの苦しみや悲しみを、
現在と過去を交差させつつ巧みに描いた秀作で、
はじめて読んだときから、
これは映画化向きだなと思っていました。


映画化にあたって、
岩松さんのハゲヅラは最初どうなのか…と思いましたが、
思いのほか自然でよかったです。
赤木さんも、
今までのイメージを覆すようなキュートなおばあちゃんを演じています（ちょっとお化粧が濃いのもご愛嬌）

そして、
なんといっても過去のペコロス父母を演じる加瀬亮さんと原田貴和子さんがすばらしい！この2人のたくましさと繊細さは、
原作の魅力を最大限いやそれ以上に映し取っていると思います。


もともと実話ベースですのでそれほど派手なシーンはありませんが、
苦難の時代に生きた小さな人間の小さな喜びやかなしみを丁寧に描いた傑作喜劇だと思います。
ＤＶＤでも何度も見直したいし、
友達にも薦めます。