黒大数の現代版。基礎問題からの解説があるが収録問題の幅が大きすぎ受験生がこなせるか微妙

長岡さんは昔（研文書院）から　共著で　大学への数学（ニューアプローチ）：通称　黒大数
を出されてました。
これは難関校の生徒ご用達みたいなマニアックな存在でした。

基礎問題を加えて現代版として復刊したイメージですかね。


上記の本は標準問題以上だけでしたが、
基礎問題を加えて、
所々に読み物的なトピックスを加えた感じでしょうかね。
使用対象者、
扱う範囲を大幅に増やした。


ただ注意したほうがよいのは★★２つレベルくらいでセンターレベルかなとも思うが
★〜★★が少なすぎて学力がない生徒が手を出すと徒労に終わるでしょう。

★３つ以上にしても昔の（研文書院）と同様に無理やり解説を１ページに押し込んだような造り
なので、
今の時代、
詳しい解答がある問題集が多い中、
敢えてこの本をやる価値があるかとなるとかなり微妙。

ベクトルで（斜交座標系）の記載があったり（空間ベクトル）の記述（かなり昔の旧過程ほどじゃないが）など　秀逸！　
と思う箇所もある。
基本寄りに記述をシフトしたが、
解説が薄い標準以上の問題の比率も多く、

★２つまでの収録問題の少なさ、
★３つ以上の多さと難易度のギャップが大きいので独学でこなせるか、

少ない行間を読み切れるか？　とういう部分がカギになりそうという私見。

従って、
対象レベルを明確化して（そのレベルの範囲内で）網羅的に問題収録してるチャート式との比較では不利になろうか。


余談）
昔の高校２年の範囲（基礎解析、
代数幾何）が約３００ページ弱
（大学への上級問題集）が約１８０ページずつ
やはり全部で１０００ページ分くらいは本棚に並んでましたよ（笑）。

でしたので基本問題入れたらこのくらいのページになってしまいますね。

しかし、
１冊は重過ぎるか、
、
、
分冊ではなく必ずセットで買ってね、
という販売戦略か、
、
、
持ち運びに不便そう。

⇒　まえがき　読んだら教育課程の変更で２Ｂの負担が増えてるようなことが書いてますからページ増加はその影響かも。