遺伝子組み換えとＦ１種について詳しく学べました

内海聡さんの最新刊。

固定種を扱う日本唯一の種苗店「野口のタネ」の野口さんと
自然栽培をしている岡本さんとの鼎談です。


遺伝子組み換え食品によってガンになる危険性がとても高い、

Ｆ１種は不妊になる危険性がある、

そういった話は有名ですが、
詳しい話はあまり知らなかったので
この本で学ぶことができました。


遺伝子組み換え大豆がどうやって日本に運ばれてくるかを知って
あまりの管理の杜撰さに驚きました。

遺伝子組み換えじゃない大豆と混入していても分からないです。


どういった野菜がＦ１種が出回っているか、

Ｆ１の中でも雄性不稔の野菜が、
現代人の不妊と関係しているのではないか、

そういった話を詳しく解説しています。


業界人しか知らないであろうタネ業界、
農業界の現状も少し知ることができました。

いい本でした。


内容についてのレビューは以上です。


あとは出版社の人にでも見て欲しいのですが
タイトルになぜ「遺伝子組み換え」という言葉を入れないのか、

これでは何の本か良く分からないと思いました。


それと、
鼎談の文章の書き起こしについて
３人が全員「~なのですね」という言葉遣いをしているけど
実際はそんな言い方はしてないと思います。

度々出てくる「なのですね」という言葉遣いがとても不自然で気持ち悪いなと思ったので
やめてもらいたいなと思いました。

おそらく「~なんですよ」「~なんです」という発言を書き起こしの際に変換したのだと思います