日本の原風景に水のような老子の言葉

タイトルに「柔訳」とあるように、
谷川さんの控えめに添えられた訳は本当にわかりやすいです。
また時空を超えて現代にも十分生かされる老子の言葉には、
ただただ驚きと感動です。
老子の言葉と谷川さんの訳には、
大きな大きな親の愛のような母性を感じます。
そして残しておきたい、
後世にも伝えたい日本の懐かしさを感じるような風景のページが本当に心癒され、
瞬間にその場所へトリップしたような瑞々しい気持ちになります。
奥深い言葉なのに水のようにサラリと流れる老子の言葉がまるで写真の中を清らかに流れていくような、
稀有な写真集だと思います。
多くの方にぜひ手にとっていただき、
清らかな清流を心の中に感じていただきたい本です。