ファンブック。

ノンフィクションと言うよりは、
沢田マンションと沢田夫妻のファンである著者によるファンブックといった感じです。
内容のほとんどは旦那さんからの聞き書きだと思いますが、
明らかに信憑性が怪しい話にも著者は疑問を持たないようで、
裏付けをとるでもなく聞いたままを書いています。
その為、
旦那さんの大言壮語的な部分が見えてしまい、
その他の部分もどこまで話を信じて良いのか分からず、
結局、
全体的にいまひとつ信が置けない内容になってしまっています。

これだけのマンションを作り上げたという事実は変わりませんが、
出来ればもう少し客観的な視点で読みたかったです。
また、
著者に興味がないのだと思いますが、
建築面での話が少ない感じがしました。