百田流音楽解説が痛快な一冊！CDつきです！

売れっ子作家が趣味で書いたクラシック本？
と思わず、
試しに一読をお薦めします。


購入動機としては百田氏のファンなので…
百田尚樹氏が好むクラシック音楽特集ということで内容を見ずに購入しました。


セッカチなのでまず付録のCDを再生して…
これってクラシックのサンプルCDみたい…前に無料で貰ったことがある販促用CDと同じじゃない…などと思いました。

知っている曲ばかりのハイライトだけのぶつ切りにガッカリしていましたが…

本書を読むことで不満は一気に解消しました。


本書は百田氏の人生、
そして創作と密接な繋がりがあるクラシックの紹介本です。

百田氏は執筆の間、
クラシックを聴き続けるとのことですが、
音楽への造形の深さには驚きました。


音楽評論家が書いたような深い内容です。

オペラはDVDで観るより、
CDを聴いた方が良い！など百田氏の自説が楽しいです！

最初は流して聴いた付録のCDですが…
本書を読んで、

「永遠の0」のラストシーンのイメージは34曲目に収録されている「マスカーニの歌劇 カヴァレリア・ルスティカーナ」であるという記述を読み、
改めて聴いてみると…涙が流れて仕方ありません。

音楽は意味づけを持つことでイメージが膨れるのですね！

「永遠の0」の実写映画では使用されないと思いますが、
ソフトになる際には「カヴァレリア・ルスティカーナ」が採用されたバージョンの映像が欲しいと痛切に感じてしまいました。


百田さん！どうぞごり押しして企画を通して下さい！と妄想してしまいます。


創作の影にクラシック音楽あり！
クラシック音楽に苦手な方も、
百田氏の創作力にパワーを与えてる音楽を知りたい方へもお薦めです！

今では仕事中のBGM代わりに本書付属のCDを視聴しています。