デジタル時代のマインドマップ入門書。最初の１冊としても最適

手書きのマインドマップは、
ここ10年ほど好きでよく使っているが、
この本はデジタル版マインドマップの入門書という新分野の書籍だ。
Eメールやインターネットを確認する「ビューワー」としてしか使っていないiPadが、
「思考ツール」として活用を広げられる可能性を感じた。


内容の第１印象は、
わかりやすいよくあるアプリのマニュアル本。
カラフルな書籍は、
デザインも良く、
画面の操作がステップで解説されて、
スムーズにマインドマップの世界に入っていける。
読みやすく、
使いやすい本だ。


ところが、
実際に中身を読んでみると”いい意味で”期待を裏切られる。
手書きのマインドマップを使い込んでいる立場から見ても、
「どう使うか（用途）」や「どんな考え方で成り立っているのか（背景）」までもが、
コンパクトにわかりやすく解説されいている。
また、
公認インストラクターが著者なので、
内容にも信頼がおけそうだ。


これからマインドマップを始められる方にとっては、
手書きもデジタルもと考えるのは、
当然の流れ。


そんな方が最初の１冊として手元に置くには、
必要かつ十分な内容。
文章も平易で厚さも適当。
そうなると、
類書を押しのけて、
スタンダードとなるのではないかと期待できる本。
「思考ツール」や「見える化」「考えていることの整理」「アイデア発想」などに興味のある幅広い方にお勧めの１冊だ。