「何の問いかけも響かない演出」

天涯孤独でずっと修道院生活育ちの汚れなき乙女、
フランチェス子のアソコに人面瘡(じんめんそう)が出来るという話。


原作を読んでいないので、
作品自体が持っているトーンがわからないのですが、

シュールと言えばシュール、
ただずっとアソコに出来た人面瘡と会話しているだけとも言える内容。

奇想天外でむきだしの性をユ−モアたっぷりに描くといった設定のはずなのに、

悲しさもなく楽しさもくもなく、
何の問いかけも響かない演出となっている。


もっと、
苦悩や人面瘡と罵詈雑言を浴びせるシーンがドタバタと賑やかだったり、

信頼関係が生まれた後の共同生活の楽しさやお互いの気持ちなどを豊かに表現して欲しかった。

原作のトーンがわからないのでイメージが崩れるのかも知れませんが、
本作品だけを観た印象として。


また、
話題？のフルヌードというのも、
大袈裟なものには感じられませんでした。