大人をも感動させた作品

目のさめるような青い空と白い雲を背景に、
紅の飛行機が飛んでいるｼｰﾝが印象深い作品で、

主人公が冷酷で非常な雰囲気を漂わせているような映画だと思うんだけど、
当時男が主人公
というのは宮崎ｱﾆﾒからするとちょっと異色のような感じがしました。


人生そのものに夢を託さない主人公が、
心の底から愛しているのは飛行機だけなのであります。

罪深い人間であることに嫌気がさした、
彼にとっての飛翔というのは、
その行為自体が楽しい
のではなく、
もう地上の世界には住むことはできないという、
最後に到達した答えなのかもし
れない。


そしてこの作品の背景に目を通すと、
これは実に素晴らしいものであった。
目のさめるような
青い空と白い雲、
さらにはアドリア海の生々しい青い表現、
夜の濃厚な気配も上手に再現して
ると思います。
又、
ｴﾝｼﾞﾝ音も実にﾘｱﾙな感じをかもし出していました。


尚主人公の声の出演には森山周一郎、
ｼﾞｰﾅの声と主題歌には歌手の加藤登紀子、
その他桂三枝、

上条恒彦などユニークな顔ぶれです。
又、
フランス語音声でﾎﾞﾙｺﾞを演じるのはｼﾞｬﾝ・ﾚﾉです。


コンテンツ映像、
劇場予告編、
4種、
プロデューサー、
インタビュー、
スタジオｼﾞﾌﾞﾘ最新製作
情報。

企画当初は30分の短編だつたという本作が、
絵コンテをつくっていくという過程で90分の長編
へ形を変えたというエピソードがあるだけに、
監督の思いが込められた絵コンテの数々を是非
確認してもらいたい。


それから作品のプロデューサー、
鈴木敏夫氏へのインタビューなども収録されています。
大人を
も感動させた宮崎ｱﾆﾒに拍手!