今の日本に最も必要な本ではないでしょうか。

「スゴイ生き方ではないけれど、
素敵な生き方がある」

あとがきに書かれていたこの言葉に全てが凝縮される本だと思いました。

教科書にもよく出てくる有名な人物から、
あまり聞いたことのない
人物まで、
さまざまな時代の「真のヒーロー」18人の「功績」ではなく
「生き方」をを綴った『日本人の生き方』の教科書的な良著です。


文中に「日本人のＤＮＡ」という表現が何度か出てきましたが、

今の日本人は、
その日本人のＤＮＡが喜ぶ生き方を忘れてしまって、

それが今の日本の迷走につながっていると思わざるを得ません。

本書はそんな今の日本の状況を打破すべく、
日本人のＤＮＡを
目覚めさせ、
日本人の指針となる本だと感じました。


紹介されている人物はみな、
「理屈」で動かず「義」で動く、

これでもかってくらいかっこいい生き方をしています。

損得では動かず義で動いてきた先人たちに学ばせていただく
ことは沢山でした。

普段意識しないとついつい「私」にとらわれてしまいますが、

先人たちの「公」に生きる強く、
美しく、
優しく、
かっこよく
そして「粋」な生き方に心奪われ、
圧倒されっぱなしでした。


黒田官兵衛、
立花宗茂、
高橋紹運、
山岡鉄舟。

その4人のストーリーは特に衝撃で、
魂を鷲掴みされる想いでした。


今の日本人に最も必要な本で、

全ての日本人に読んでいただきたい本です。


日本人であることに誇りを持たせていただきました。