物価を意図的に上げただけでは景気はよくならない

まるで順番が逆です。

景気が良くなった結果、
給料が上がり、
物価が上がっていくはずなのに、

インフレターゲットをして物価を上げただけでは、
景気がよくなるどころか、

ただでさえ不況なのに物価だけが上がって国民の生活を圧迫しかねない著者の懸念は同感です。

これってスタグフレーションなのでは？

加えて4月から消費税が8％になり、
実質的にインフレ化し、
国民の財布のひもがきつくなりましたし、

アベノミクスの効果でやたら高級品ばかり売れてお祭り騒ぎになりましたが、
肝心の国民の生活は良くなった実感がないです。


それはそうですよね。
一部の資産家が株で儲けてるだけですからね。

まるで2005年頃、
非正規雇用を増やし賃下げした結果、
上場企業が過去最高利益をはじき出して景気がいいと騒いでた頃と似ています。

結局、
格差が広がってるだけのことです。


著者が語るように、
本来しなければならないのは、
バラマキではなく成長を見込める産業の育成です。

それが利益を生み雇用を生み消費を喚起させるからです。

その1つの選択肢としては、
アメリカのシェール革命の波に乗ることで達成できるのではないかと考察されてます。

なので、
シェール革命についても少し書かれていて、
お得な内容でした。