日本人に覚醒を促す一冊

本書は、
前半でジョージ・オーウェルの名作「1984」に描かれた未
来の世界を紹介し、
後半では現在の世の中を「1984」の世界と比
較する。


1984に描かれる世界は、
かつてのソ連のような一党独裁共産主義国家を究
極まで押し進めた、
怖るべき管理社会である。

ソ連の崩壊により共産主義はその虚構の繁栄を暴かれ、
民主主義が勝利し
たと思われたが、
実際は2001年の9.11テロ捏造事件後のテロ対策を大義名分
に制定された愛国者法により、
憲法に定められた基本的人権が見るも無惨に
蹂躙されたアメリカでは急激に1984の世界にも似た社会主義国家に向かって
いる。


アメリカに長いこと住み、
アメリカを知り尽くす著者が、
国際金融資本家
たちが目指す世界政府の姿を描くことで彼らの野望の実現を阻止せんと
する、
日本人に覚醒を促す著者一連の本の中の一冊である。

この著者の本は常に理路整然とした構成で、
文章も凝った言い回しをしないた
め、
非常に読み易く理解しやすいので、
この手の話の初心者にもお勧めする。