楽しむことも旅、深く考えることも旅。

日本国内から海外までバラエティに富んだ旅エッセイ集。

しかし、
4ページ程度の短いエッセイが何十も続くと、
私の性格上飽きてくる。

もっと１つの話が長ければ読み応えがあったのだろうけど、
その点はどうも私には合わないタイプのエッセイ集でした。


やはり旅というものは「行動力」「好奇心」のある人こそ、
より楽しめるもの。

様々な経験が自分を高めてくれるし、
私のような出不精の臆病者には角田さんが羨ましい限りです。

食堂車・・・一度乗ってみたいなぁ。


私も角田さんも旅の最大の楽しみは「食」という点では共通しているのだけど、
楽しむことだけがすべてじゃない。

他国の現状を目の当たりにし、
深く考えることも旅の醍醐味の一つ。

後半のパキスタン・アフリカ・インドのレポートは衝撃的でした。

世界にはまだまだ女性の立場が弱く、
行動が制限されている国も多くあり、
特に女の子たちが貧しさの犠牲になっている。

女性器切除ってなんなんだろう？私の理解を超える話です。

女としてこの不平等さには考えさせられるものがありました。