マリーの性格に難あり？

表紙のイラストが素敵だったので購入しました。


最初の方は地の文が主人公マリーの一人称視点で書かれています。

マリーは文官令嬢という事とイラストの可愛さもあり、
健気な大人の女性をイメージしていたのですが、

実際は全く真逆で24歳らしからぬ落ち着きのない女性でした。

（女性というより子供っぽいです。

「え？結婚？何それおいしいの？」「濡れ衣だよ、
やだー」「というかこの男、
少しは空気読めよ！察しろよ！」という言葉遣いが出てきます）
作品を評する上での「自分の思っていたキャラ（物語）と違う」という批判が最も的外れな意見である事は
重々承知しているのですが、
やはり表紙のイメージと実際のキャラが違いすぎました。

また、
度々物事に対しての主人公のツッコミが入るのですが、
そのノリがちょっと寒くてついていけませんでした。

Web上で読んでいればもしかしたら気にならなかったのかもしれませんが、

紙の上で読んでいると、
やはりマリーのテンションは高いなぁと思ってしまいます。


昔の出来事を思い出しながら核心に迫っていくお話の筋はよかっただけに、

マリーの性格だけが残念というか、
もったいなかったです。

マリーの性格が気にならなければおそらく楽しめる作品なのではないかと思います。

（私はマリーの性格が気になってあまり楽しめませんでしたが）

表紙のイラストと挿絵はとても素敵でした。
ユージンがとってもカッコイイです！