共通言語を超える概念

知っておかねばならない災害医療。
いつどこで発災するか分からない時代で，昨今の報道をみても地域災害は現実的となっています。
これに対応するためにまずはトレーニングが必要ですが，その前段階に知識として得ておくべきものがあります。
それから受講すれば理解がより深まるのではないかと思います。

JPTECに代表されるように，病院前と院内が共通言語を持つことはたいへん重要なことで，これまではどちらかといえば病院前→院内という2つのステージをつなげるためのプログラムが個々に存在したと思います。
MCLSにあっては，災害という特殊な場面で，この2つのステージを統合させて，それぞれ職種の異なる医療職が戸惑うことなく活動できるように組まれています。
もはや共通言語の域を超える概念です。

現場で活動する救急隊は大なり小なり実際に危機感を持っていますが，あとはこれらの部隊を運用する制服組の意識改革が最重要課題でしょう。