小さな脳に秘められた大きな可能性
 「昆虫、
恐るべし」と著者は言う。
小さな脳しかもっていないのに、
適応的なふるまいをすることができる昆虫たち。
たとえば、
カイコガのオスは、
脳にニューロンが10万本ほどしかないのに(ヒトの脳にはおおよそ1000億のニューロンがある)、
複雑な環境下でフェロモンを追跡し、
同種のメスを見つけ出すことができる。
それならば、
脳のはたらきや行動の産出メカニズムを理解するうえで、
わたしたちは昆虫から学ぶことがたくさんあるのではないか。
そんな発想から、
著者は昆虫を利用した興味深い研究を進めていく。

 著者の研究が対象としているのは、
上記のカイコガの探索行動だ。
自然環境下で、
フェロモンを発するメスを数km先から探し出すということは、
けっして簡単なことではない。
そこでまず著者は、
カイコガのふるまいを観察し、
その行動戦略を明らかにしようとする。
そして、
その結果としてみえてくるのが、
「直進―ジグザグ―回転」というごく単純な行動パターンだ。
カイコガは、
そんな単純なパターンを状況に応じて繰り出すことによって、
複雑ともいえる探索活動を成し遂げていたのである(第3章)。

 著者の研究はここで終わらない。
むしろ、
本当におもしろいのはここからである。
著者はカイコガの神経活動を計測する。
そして、
その計測データにもとづいて、
カイコガの神経回路モデルを構築する。
さらに、
スーパー・コンピューターにそのモデルを実装し、
それをロボットと接続することで、
世界初の「匂い源探索ロボット」をつくりだす(第5章)。
いやいや、
それだけでなく、
今度はカイコガの脳自身をロボットに接続して、
これまた世界初の「サイボーグ昆虫」をつくったりして(第6章)。
そのように、
グングン先へ進んでいく著者の研究ぶりには、
読んでいて驚かされるばかりだ。

 以前に某ウェブサイトで著者の研究を知ってから、
この人が書いた一般向け読み物を読んでみたいと思っていたところだ。
それが今回このような形で実現されたことは、
一読者としてありがたいかぎりである。
サイエンス読み物としてみれば、
全体として文章が若干こなれていないようにも感じるが、
それもまあ十分許容範囲だろう。
サイボーグ昆虫、フェロモンを追う (岩波科学ライブラリー)

その他の感想

他の食品の発酵に。
すごい足が楽になった
超強力!
坂本廣志とスカイフィッシュの秘密【第二巻き】・・・深い感動を受けました。
リピーティング用音源が良。
ネット検索がいらなくなる
可愛い♡⃛ೄ
最新の量子化学計算法までを網羅する優れた教科書
あらすじにない娘ヒロインの存在でやや散漫な印象
基台を併用した方が良いですね。
室内で満足
フロントスピーカーとしても使えます
軽いし温かい!
Mac Book Pro MC725J/A (17-inch, 20011年2月) 用に購入しました。
サンプルと顔が違う
現代版の幸福論
イラストが美しい!
手軽に除菌!清潔な環境。
土台がしっかりします
評判の通り、
恐らく今レビューを見ている貴方は・・
スタイラスペンに必要なものが全て揃ったコスパの良い製品
今まで買ったEDWINの中では。。。
枕のカバーの中に入れます
台座の大きさ (約)9.5×15.5cm
表紙 亀梨和也くん
山なんて馴染みがなかったけど
色々な電動工具がセットできます。
たまげました
戻る