るるいえ堂にはネクロノミコンくらい入荷するよ　ｂｙ　嘉多蘭弗

世界で最も長寿なクトゥルフ神話ＴＲＰＧ商業リプレイシリーズ(笑)もついに６巻目。

今回は魔道書をテーマに短編方式で物語が紡がれる。

正気度がヤバい人。
正気度はあってもクトゥルフ神話が圧迫して正気度上限が下がってしまった人。

そんな状況において魔道書を読まざるをえない展開。

鬼ですか？

クトゥルフ神話の魔道書は小説等でももっとも愛用されるアイテムですが、
ＴＲＰＧにおいては非常に扱いにくく、
デメリットが大きいものがほとんどです。
でもそれを使わないとどうしようもないように作られるシナリオが普通です。
そりゃあクトゥルフするなら魔道書を使いたい。
そこが魅力でもあるわけです。

逆を言えば、
キャンペーンを前提にした場合、
読むだけでリタイヤが近づく魔道書は使いどころが難しいと言えるかもしれません。


第一話　汝自身の死を見つめよ
あの日、
戯れにさやかが手に取った一冊のノート。
『屍食経典儀』と呼ばれる暗黒の智慧を記したそれが、
望む望まぬに関わらず少女をグレートオールドワンに引き寄せる。

一方、
るるいえ堂に奇妙な客が訪れる。
ダマスカスより来たる褐色の肌と黒の衣服に身を包む少女アギフ。
極めて貴重な骨董品を持ち込んだ謎めいた彼女は、
歳外見に見合わぬ真理の精通者であった。

さやかの異変。
そして学園に潜むおぞましき真実が幕を開ける。


第二話　それこそは真の知恵
アギフやコガネを加えて女子会を企画した京。

別人かと思うむったんのセクシーショット。

一方辰巳先生の家もどうにか再建され、
蔵書の引っ越しに駆り出された佐々原とともにレンタル倉庫に来ていた。

だが、
蔵書の一冊が紛失していることが判明する。
それは京ゼロがその欲望を叶える拠り所とした『ヘスタン文書』だった。

同時に京が行方不明となり、
事態は急転する。

その裏には、
真理を極める強大な魔術師の姿があった。


第三話　あの世の知識を知る事なり
辰巳先生はミスカトニック大学の特別講義に出発。
一方のるるいえ堂のメンバーは魔道書の鑑定のため北海道へと向かう。

魔道書に食いつくアギフ。
怪しげな佐々原。