役立つ情報

各科目について、
過去問の分析・参考書の紹介・学習法・学習の注意点がとても詳細に書かれています。

四人の筆者(理三が二名、
文一、
文三が各一名)が、
文系・理系のそれぞれの科目を分担しています。

「文系数学」「理系数学」はそれぞれ別項目で解説されています。
客観的かつ公正な学習法を練り上げて
書いているという印象です。


この本を読む前に、
『50歳で東大に…』『学年ビリから東大…』『偏差値29からの東大…』『私の東大合格作戦』
と読んできました。
受験体験を時系列で、
感情や意識の変化も含めて読みたいと思ったのでこのような順番
になりましたが、
エッセイ的な(個人体験を語る)良い読後感が得られたのは『偏差値29』のみで、
あとは
参考書と学習法の提示になり、
それぞれに役立つ部分がありましたが、
この本はズバ抜けて、
学習法の解説が
詳しかったです。


基礎がまだ不安な方は、
『偏差値29』か『50歳』で補完されると良いと思います。
『合格作戦』はレビューにも
ある通り、
全く役立ちません。


この本は、
よくまとまった出来だと思いますが、
執筆陣が同じ有名進学校の出身であることから、
同じような
勉強計画は立てられないという場合もあると思います。
その点、
「やはり優秀な人の勉強法だな」という結論にも
なりそうですが、
東大の入学試験で求められる実力は、
このように厳しいのだということは事実だと思います。