会心作の予感。

　いろんなトラウマを乗り越えて行く話…になるんでしょうか。
「出版社・著者からの内容紹介」の内容ほどは軽くないです。


　男に対しても女に対しても媚びない新井理恵の本領発揮、
といったところでしょう。
リアルな人間を少しだけ誇張して書いていて、
登場人物の誰かに感情移入してしまえば、
虜になってしまいます。


　会心作の予感。
最後までいい連載をして欲しいと思います。


　ただ、
性的描写については表紙ほどはいやらしくないですが、
家族の前や電車の中で読んだりするのは無理でしょう。


　

　この本を楽しく読むためには、
前編ともいえる「タカハシくん優柔不断」を読むことを強くお勧めします。
年齢などの設定がちょこちょこ変わっているようですが、
もし、
この「エム」が「タカハシくん」の続編であるならば……あの雪のエンディングにつながるのでしょうか。


　楽しみにしています。