人生の縮図

　ずいぶんと暗い雰囲気のする作品。
まるで海の底を思わせる。
ウィンガーでの作品とは違いどれも重厚でかつ透明感がある。
また彼の人生経験が非常に反映されているようで、
それぞれの曲が心に重く圧し掛かる。
妻の死やウィンガーの衰退などあまりよいことはなかったようである。
彼の今の音楽様式は決して時流に沿ったものではなく、
チャートをにぎわすということはこれからもないかもしれないがやはり独特の魅力があり、
それが自分を捕らえて離さない。


　暗いとは書いたがどの曲も非常に味わい深い。
またウィンガー時代のようなおしゃれ感覚も感じられる。