実用品としてコストパフォーマンス高し。

ビクトリノックスでは最大となる１１ｃｍサイズに厳選１５機能を搭載した、
面白いバランスのモデルです。
グリップは全長１１ｃｍに対し幅３ｃｍ、
厚さ２ｃｍと「ちょっと太い」程度で、
実用性は損ないません。


多くのモデルに重複して搭載されるラージブレード、
ノコギリ、
ハサミは、
厚みが２ｍｍあり長さも最大であるこのシリーズのものが最も実用性が高いです。
日常５８ｍｍのシリーズを愛用していまして、
あちらの「ブレードが曲がる」状況は容易に想像できますが、
これが「壊れる」ってのは…(笑)。
思いっきり銃刀法違反ですので注意が必要ですが、
性能で選ぶならこれでしょう。


全体的に大きいので、
お約束の栓抜き、
缶切り、
コルク抜きも使いやすいです。
先日プラスドライバーを使う機会があったのですが、
このモデルでは１８０度展開でき、
軸がグリップの中心と一致するため、
全くストレスなく使えました。


欠点と思うことを挙げますと、
（１）バネが固いため爪が薄い自分には辛く、
戻りも強いので(ロックのあるメインブレード以外で)ちょっと注意が必要な感じがしたこと、
（２）赤色のナイロン素材の発色が悪く、
チープな印象を受けたこと、
でしょうか。


ただチープ感につきましては、
レザーマンのようなＳＦ的デザイン性が皆無な一方、
金属部分の実際の精度・性能は非常に高く、
また値段も安いため、
「宝物」的に眺めて楽しむのではなく、
むしろ「グリップはボロボロだが機能には支障ない感じがかっこいい」アイテムと思います。