リテイクのよさ、リテイクしてほしくなる音楽

今回のベストアルバムは全部のCDをコレクトしているファンにとってもお勧めです。

それがリテイク・再録音という形で古い音源を新しいアレンジやレコーディングスタイルで収録し直しているところです。


ファンには言うまでもないですが、
いわゆるギターインストなので、
歌はありません。

いわゆる歌つきのJ-POPではライブCDはあっても再録音というのはあまりないと思うのですが、

Jazz などアレンジを前提につくられているような曲においては(音楽って厳密なクラシック以外はそういうものですが)、

ちょっとしたニュアンスが違うアレンジを聞くことで楽しみのバリエーションも増えます。

また、
歌声については年をとることで必ずしもよくなるとはいえないのですが、
演奏技術についてはほぼ間違いなく
経年による向上や厚みが増しますので、
新しい演奏の方が素晴らしいことが多いはずです。


押尾コータローとしての知名度が飛躍的に高まる以前の名曲、

インディーズ時代からの代名詞ともいえる「Merry Christmas Mr. Lawrence」
アルバム 『Dramatic』 に収録されていた 「太陽のダンス」、
「風の詩」、

アルバム 『Panorama』の「オアシス」、

これらがリテイクされていたのは私を含めた押尾ファンにはかなり嬉しいものだったと思います。

※特に Dramatic については CCCD だということでの批判も多くありましたので。
これは音楽そのものではないところへの批判ですが。


CDは全部持っているから、
ベストアルバムなんてわざわざ買う必要はない、
と考えるのが常だった自分にとってもこのCDは「あたり!!」だといえます。


残念だったことは、
Departure, オーロラ, ボレロ、
ハッピーアイランドが入っていなかったことと、

これが・・・？と思えるような曲（例: Snappy!）がいくつか入っていたことです。

初期の押尾さんの曲は、
メロディライン、
ベースラインがはっきりした上でリズムやハーモニーをうまくソロアレンジしていたと思うのですが、