このリイシューはいい！

　４０年前、
８トラックで録音し、
かろうじて日本でのみ発売を許可され、
一時期は幻の一枚ともなったライブ盤の復刻。


　正直、
そんなに期待していなかった。
まあ、
日本の音楽関係者のやられることなので、
音質的には良いのだろうけど、
当時ＢＢＡは解散寸前と言うほど仲が悪く演奏も荒いところがあるという元々が良くなかったからそれなりのモンだろうと思っていた。
実際、
これまでのＣＤで聴いてもなんだかいまいち乗り切れないところがあった。


　さらに、
今回、
曲順を演奏順にしたということだけど、
それは、
それでいいのだけれど、
ＣＤ１に本編演奏、
ＣＤ２にアンコール部分としたことで、
ＣＤ１の収録曲、
時間が長くなったのは良いけれど、
ＣＤ２が３曲しかなく、
収録時間も２０分を切るものになってしまい、
何度もお手軽にリピート出来ることで良しとして聴いていた「ＣＤ」なのに聴きにくくなったんじゃないか、
楽しみにくくなったんじゃないかなんても思っていた。


　ところがどっこい。
聴いてびっくりだった。
今回のリマスター、
リミックス、
ハンパじゃない。
ベースのうなり具合も最高、
ドラムスの圧倒的な威力も参りましただ。
あのしょぼかったボーカルも録りなおしたのか！？という感じ。
そして、
やはり、
ジェフのギター。
ものすごくよくなっています。
なんだか立体感？のようなものを感じます。
それだけ臨場感があるということでしょうか。
良く言われるようにヴォーカルを際立たせるのが非常にうまいギターを弾くというのは、
本当にここでも当たっています。
ボーカルにつかず離れず、
なのに、
当たり前のフレーズなんかじゃない。
リードにまわった時のエキセントリックさなんかは、
本当にどうしてこんな音が出るの、
と言う感じ。
ギターを弾いているというより、
何か特殊なモノを操って音を出しているという感じ。
そして、
相変わらずの凄まじいリズム感覚。
ジェットコースターに乗っているようなハラハラ感。
これで興奮しない人はまずいないだろうと思う。