表紙の黒さほど中身は黒くはありません

表紙がまっ黒なので何事かと思う。
普段はおとなしめの本誌だが何か編集方針が変わったのかと身構えてしまう。

これは今号の目玉企画の「ウワサの真相100連発」を受けてのものだ。
だが、
内容はさほど過激ではない。

ほとんどはどこかで読んだことのある程度のウワサだ。
銀行の再編はいつものことだし、
NTTとトヨタの親子上場の整理は市場のルールから言って当然のこと。
年金の株買いは先月号の時点で話題になっていたこと。
それにここら辺のメジャーな話はどれも別の頁に個別の記事がある。

本当のメインは26頁以降の思惑系のウワサ。
ちらほらと風評すれすれの内容のものが散見される。

他の記事で実用的なのは57頁以降の相続増税駆け込み対策。
少ないページ数だが、
相続の手続きから増税対策までコンパクトかつ実用的に情報がまとめてある。

それから、
112頁にはカジノ誘致についてさらっと面白いことが書かれている。
大阪の土地持ち企業にスポットを当てているが、
他の頁には年金でREITを購入することも書かれているし、
さきの「ウワサ」にもマンション業者の勢いに焦点が当てられている。

いよいよ土地取引が動き出すということか。
かつてのバブル景気をなぞるような動きだ。

確か、
あの時はブラックマンデーの暴落後に緩和策があって信用膨張が起きたのだったか。
今回は何がきっかけになるのだろうか。