それが問題であることが当事者には見えないのが母娘問題
斉藤環氏は著書『母は娘の人生を支配する』(2008、
NHK出版)で、
従来の「母源病」といった粗雑な捉え方ではなく、
精神分析の立場から母娘問題にアプローチした。
本書はその論点を、
5人の女性作家やカウンセラーとの対話によって深めたもの。
5人の母娘問題の受け止め方がそれぞれ微妙に違って興味深い。
母親が娘の生活や生き方に口うるさく干渉・介入することは多いが、
母親はそれを愛情ゆえと固く信じて疑わず(「すべてあなたの為よ」)、
また母親が自己犠牲を厭わず身を粉にして働いて娘を進学させる場合もあって、
娘としては、
母親には面倒をみてもらったという恩義と負い目から反抗できない立場に自然に追いやられる。
この支配‐従属関係には、
父‐息子、
父‐娘、
母‐息子という関係とは異なる「女性の身体の共有」があるというのが斉藤氏の主張。
母が娘を「女性らしく」躾けることには、
「女性らしい身体を持ちなさい」「身ぎれいにしなさい」「男性を惹きつけるような体でありなさい」という命令が含まれるが(p153)、
そこには母親自身の自己の身体性=女性性へのアンビバレントな感情があり(自己嫌悪もありうる)、
母と娘の「女性の身体の共有」にはジェンダーの葛藤が含まれる。
母親が「深く自らの存在を嫌悪しながら<女でよかったわ>と言う」とき(信田、
p176)、
娘はそのダブルスタンダードに金縛りになる。
「優しい」「たおやか」「出しゃばらず控えめ」などの「女性らしさ」は、
自らの欲望を抑制する方向に働き、
逆に、
男性から欲望されるような「女性らしい身体性」を獲得することは自らの欲望を解放するので(p10 )、
娘が母から「女性の身体の共有」を通じて「女性らしさ」を躾けられるとき、
そこには深い矛盾が含まれている。
本書には5人の女性が自分の母娘関係を具体的に語る自己開示も多く、
例えば萩尾望都が自己の作品について「母親がいない方が、
物語の登場人物を動かしやすい」と語るとき、
彼女が20そこそこで上京し少女漫画家として自立する時の母との葛藤の深さ、
また、
娘の漫画家という仕事をまったく理解できない両親の先入見の強さには驚かされる。
このような母娘問題は、
当事者がそこに問題があると理解すること、
その仕組みと来歴を理解することが、
すなわち問題の解決になるという(p181)。
その意味できわめて精神分析的な主題なのである。
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