正常進化したMicrosoftの開発ツール

　Microsoftの「.net Framework」が4.0となり、
それに完全対応した開発環境がVisual Studio 2010です。

時代の流れと言ってしまえばそれまでですが、
バージョンアップで開発環境がこれほど大きく変化してしまうというのは、
意見の分かれるところでしょう。
（　前バージョンからたったの2年です　）
ソフトハウスによっては、
まだまだ「.net以前」の開発環境を使用しているところもあり、
移行対応をしてくれてもいいのでは…と思うのですが、
どうやらMicrosoftは世間の環境は（.netに）移行済みと考えているようで、
「.net以前」からの移行対応は全くありません。

私個人は、
VisualStudio 2005からのアップグレードだったのですが、
ヘルプをはじめ操作方法が全く違うことに面食らいました。

基本的には（標準の設定では）１つのリファレンスを確認するだけでもMSDNのページを参照するのです。

そして、
リファレンスがどこにあるのか探すだけで一苦労するほど深い階層に置いてあったりする。

このあたりは、
‘初心者向け’とメーカーが位置づけている「Express版」も全く同じなので、
購入を検討している方は心得てほしい。

　さて、
開発ツールの動作としてはかなり高い完成度だと思われる。

プロジェクトのビルドも安定している。

　Microsoftの製品としては、
珍しく？正常進化した製品と考えられるが、
もう少しガイド（ブック）やチュートリアルの充実を考えてほしい。