今回の新ネタは霧島のシリカ水？

藤田氏の水モノ本は何冊も出ているが、
１つ星をつけた方のおっしゃる通り、
重複した内容がかなり多い。

でも、
よく読んでみると、
その都度それなりの新ネタは用意しているし、
既存作を読んでいない人で、
これから夏本番をひかえ、
カラダに良い水を飲みたいなと思っている方には、
手軽に読める本かな思う。


今回の新ネタは「シリカ水」だろう。

藤田氏は最近、
北霧島のシリカ水を飲んでいるらしく、
これを飲み続けたらハゲが治った、
と宣っている（オビに新旧の本人の写真を載せている）。
ほんとかよ？と思いつつ、
ハゲ族の私としてはチョット興味があった。


で、
どういうことなのかネットで調べていたら、
毛髪云々とは別に、
シリカ（ケイ素）は骨に良いという記事があった（日経メディカル）。

「フラミンガム研究」という著名な疫学研究において、
「ケイ素が骨密度に与える影響はカルシウムより大きい」という結果が出ているらしい。
骨密度を上げるということは、
骨粗鬆症の予防になるということだろう。
これは、
骨＝カルシウムとバカの一つ覚えの我々にとっては衝撃的な話だ。

藤田先生はこの件にはほとんど触れていないが、
やはりちょっと不勉強かも・・・。


藤田氏は漠然としか書いていないが、
シリカはコラーゲンの生成に密接に関わる成分らしい。
で、
コラーゲンは皮膚や骨の主成分だから、
肌や骨の組織を強靭にするということだろうか？
毛髪や血管にいいという話も、
コラーゲンがらみなのだろうか？
この辺は、
日本ではまともに研究している学者はいないのかな？

コラーゲン＝美肌の文脈で、
シリカ水はハリウッドのセレブの間で「美の水」としてブレイクしたとのこと。
アメリカで流行っているのはフィジー島のシリカ水のようだが、
藤田氏の言うように、
九州でもシリカの豊富な天然水が採れるようだから、
騙されたと思って一度飲んでみようかな・・・。


やや根拠薄弱な話の多い本書であったが、
自分で調べるネタを提供してくれたので＾＾；４つ星とする。