「リコーダーの全てを徹底解説」は嘘じゃない

リコーダーは小中学生時代触れたのみだったのですが、
大人になってからリコーダーの魅力に気付き地元のアンサンブルに参加するようになりました。

知識や演奏法などについて、
先輩団員に教えていただくだけでなくプロが書いた本も読んでみたいなと思い、
こちらで高評価だった本書を購入しました。

結果、
大正解です。


まず構成ですが、
大まかに初級編、
中級編、
上級編、
発表会編、
資料編となっており、
それぞれの編で10前後のテーマを取り上げています。

ひとつのテーマにつき質問→一文回答→詳細な解説（これで約1ページ）となっているので、
読み物というよりはレファレンスや解説つき辞典という方がイメージに近いかもしれません。

そのため、
見出しに当たる質問だけをざっと見て気になる部分だけ読むのもよし、
最初から通してしっかり読むのもよし、
です。


そしてこの「質問」に当たる部分も、

・アルトリコーダーで最高音に近いファの♯をきれいに出すにはどうしたら？
・どのように循環呼吸をしたらいいですか？
など、
とにかく細かい！！（良い意味で）
今例に挙げたのは技術的なテーマですが、
曲について、
楽器について、
などなど、
全ての項目が「細かく・丁寧に・でも簡潔に」書かれています。

ソプラノやアルトだけにとどまらず、
コントラバスについてや和声についても触れているのがアンサンブルをやっている身としては嬉しいところです。


簡潔ながら、
端々に先生の知識の深さ、
技術の高さが感じられる良書で、

独学だけれど本気でリコーダーを演奏したい（してる）！という方にぴったりな本だと思います。