当たりのレシピもあるが、基本的には実用書ではなくて料理のファッション誌。今さら言うなってか。

昨年12月に買い漏らして、
あっという間に売り切れて、
古本も何千円もしていたので、
増刷と聞いてすぐに買った。


さっそく作って見たが、
勝率は5割に満たず。
なかなか難しい。

1位のピエンローは、
要するに白菜鍋で、
たいした技もいらず簡単で失敗はしないが、
味は淡白。
2度作って、
家族のリピートはない。

2位の豚の角煮は、
3回つくってまだ成功しない。
このレシピではネギが焦げる。
味も直線的で単調。

3位のフライドポテトは、
ローズマリーなどハーブを枝のまま入れるのはとても風味はいい。
が、
材料の重量と油の温度を書いてないので、
2回作ってまだ満足いく仕上がりにならない。
試行錯誤中だ。


一方、
火を通さないものは、
一発でうまくできる。
とくに82pのマグロのユッケは、
これは簡単で美味い。
それから65pの煮卵も、
6分10秒から30秒でキッチリ、
半熟のいい感じに仕上がる。
冷蔵庫に常備するようになった。


全体にいえば、
もちろん当たりはあるにせよ、
期待したほどには使えない。
前からウスウス思っていたが、
実用的な料理本ではなく、
料理をファッションとして身に纏いたい男子のための雑誌だと思う。
ウンチクが多いのも、
失敗するたびに鬱陶しくなる。
それより、
火加減をきちんと書いてほしい。
コンロによって、
強火もちがう。


最後に、
フライドポテトはピーナッツオイルを使うべし、
とあるが、
250g1000円近くするピーナッツ油をつかっても、
1kg300円のサラダ油を使っても、
ローズマリーの香りが強いので、
風味の差はほとんどわからない。
こういうところも、
実用書じゃないな〜と思う所以である。