本書は、外交政策に関わる全ての人達が必携とすべき手引書である。
何という本だろうか。
「実践」国際法と銘打っているだけあって、
私がこれまで読んだいかなる国際法の教科書とも大きく異なっている。
その実際的な内容は、
教科書というよりも、
外交政策に関わる全ての人達にとって必携の手引書というべきものだ。

著者は現職の外交官で、
現在はフランス大使だそうだが、
略歴をみると、
法規課長、
条約課長、
国際法局長を歴任している。
外務省における法律畑のプロなのだろう。
本書の各所において、
自ら経験した苦悩に言及していると思われる記述がある。
例えば267頁には、
「国際法担当の実務者とは、
国際社会の要請と自国の置かれた客観的状況とを踏まえつつ、
国際法と自国の国内法の相互間の抵触や矛盾が顕在化しないようにどうしたら事務的な調整が可能かということに日々悩む存在なのである。
」とある。
著者の実感なのだろう。
実務上の経験に裏付けられているからこそ、
本書にはこれだけの迫力があるのだろう。

本書には至るところに読み所があるが、
私が一番興味深いと思ったのは第11章(国際法の履行確保と紛争処理制度)だ。
「国際法担当の実務者」たる著者の本領発揮の観がある。
特に国連海洋法条約に関わる紛争処理については、
昨今中国の海洋進出をめぐって国際的な議論がかまびすしい折りにあって、
多くのヒントを読み取ることができるだろう。
惜しむらくは、
おそらく著者は、
現下進行中の外交問題については、
かなり筆を抑制しているのではないかと思われることだ。

本書は、
読みやすく書かれてはいるが、
その一文一文に著者の考察が凝縮されていると思われる。
私もそうしたのだが、
一度通読の後、
二度目に精読することをお奨めする。
実践国際法 (法律学講座)

その他の感想

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