知らなかった古典文学(いにしえの価値観)
アマゾンページ(この上の方)の「商品の説明」に依れば、
本書は古典文学に見える当時の価値観の「残酷」性が多少強調されているように思う。
著者は確かに古典文学に見える当時の民族性や価値観、
殊にそのネガティブな面を実証的に検証している。
しかし単にかかる「残酷」さや価値観を悲観するというのではなく、
(私見ではあるが)懐古主義の「幻想」を明らかにしつつ現代の犯罪事実や風潮と重ね合わせることで、
現代社会に対する警鐘を訴求しているように思う。
そしてそれらの「残酷」性や価値観を全否定するのではなくて、
懐古主義は「幻想」であっていにしえの「したたかさ」を知り「肩の力を抜いて」現代社会を生きるべきというのが(「あとがき」参照)、
著者のスタンスだろうと推察する。


その著者のスタンス(懐古主義消極観)故に、
凡そトピック毎に現代社会の現象を提起しこれとの相対性にも(著者の価値観に基づいて)言及するという形式を採っている(「捨て子」、
「夜泣き」、
「貧困ビジネス」、
「妊婦いじめ」、
「さんせう太夫」ほか)。
右形式の評価は分かれるだろうが、
著者のスタンスにあまり拘らずに、
純粋に古典の伝える当時の民族性・価値観の現れとして読むという方法もあろう。
私は右のような読み方の方が「肩の力を抜いて」楽しめる一冊とも思う。


本書の構成・内容は15章構成で、
『源氏物語』、
『うつほ物語』、
『日本霊異記』、
『古事記』、
『枕草子』、
『宇治拾遺物語』などの著名なものが多く考察対象となっている。
これら古典から先述のように、
「捨て子」、
「虐待」、
「ストーカー殺人」、
「毒親」、
「動物虐待」ほかのトピックを引用・参照しつつ、
他者の論考・考察も踏まえながら実証的に論を進めていくもので、
史論としても本格的な体裁を整えているため信頼性が高く、
また後注等を用いずに本文内で展開する工夫に好感が持て読みやすい。
また少年犯罪との関連(『源氏物語』や『酒呑童子』などに見えるトピックから)で、
律令制ほか当時の法制度にも論考が見えて興味深い(142〜150頁)。
本当はひどかった昔の日本: 古典文学で知るしたたかな日本人

その他の感想

予想外に小さい
持つべし♪
マンションの壁に設置されたアンテナケーブル端子からテレビへ接続するために
写真とイラストの併用が楽しい!
敗戦前の状況が克明に記述されています
学生の視点を完璧に再現
予想以上にしっかり固定できた
不満があるがそれなりのクオリティを満たしている
価格が・・・・
お座敷シューター御用達
実践的な内容
フィット感がいい!
気持ちの問題?
足形が日本人ではない?
フランスの本質が理解できた
流石にメーカー品
運動会には大活躍
せつなさと現実
黒は必需品です。
タブレットは数あれど、ipadにはかなわない。
洗濯槽の匂いがしなくなりました
久しぶりに号泣しました。
24インチモニタ2台を繋げています。
「日刊 地方創世新聞 アマゾン版」 発刊
価値ある品です。
ただの空気袋かと思いきや。
EPSONの互換インクを購入しました
年配の人にはGOOD!!
取り付けやすく、傷に強いタイプです!
戻る