寿命は変わりません

勘違いしている人が多いようなので書きます。

バイク用に限っては、
イリジウムプラグの寿命は標準プラグと同じです。

長寿命タイプのプラグというのは、
中心電極がイリジウムまたは白金。

外側電極のニッケル合金に白金チップを貼り付けたものを言います。

バイク用は外側電極が標準プラグと同じニッケル合金なので、
寿命も同じです。


では始動性が上がるか？これは何とも言えません。
私はプラシーボの範囲だと
考えています。
中心電極が細くて火花が強いと言いますが、
ギャップが正常な
範囲であれば火花は飛びますし、
火花が飛んでいれば火付きも同じでしょう。

逆に中心電極が細いと、
いわゆるかぶりに弱くなります。
キャブ車でこのプラグ
を採用した人にアイドリングが安定しないとか吹けが悪いといった症状が出る
場合は火花が安定して飛んでいないからです。


また、
イリジウムプラグは電気のリークに弱いと言われています。
細い電極の
火花が飛ぶ前に、
絶縁碍子に付着したカーボンを伝わって電気がリークする
からだそうです。
また、
中心電極の表面にはコーディングがしてあり、
かぶりを
とるのにワイヤーブラシなどでこするとはがれてダメになってしまいます。

イリジウムをかぶらせたら交換しかないと言われるのはこのためです。


世話になっているバイク屋の話でも、
イリジウムは不具合を何度も見ている
から絶対やめてほしいと言われています。
個人的にはそこまで不具合のある
製品とは思いませんし、
使うのは人の自由だと思いますが、
標準プラグでも
特に問題なく使えて価格差は３倍~４倍ということは意識すべきでしょう。

標準プラグを3000km周期で交換してもイリジウムよりぜんぜん安いです。


過去イリジウムを使ったこともありますが、
有意な性能差を感じられないのと
価格的なデメリットを考えて今は標準プラグしか使っていません。


プラシーボに高いお金を払うことに喜びを感じるオカルトマニア向けの商品
だと思います。