聴けば聴くほどに味が出るSadcoreな傑作

Black KeysのDan Auerbachがプロデュースした2年ぶりの3rdは
重苦しいサウンドにエコーの効いた悲痛（そうに聴こえる）なボーカル
がマッチしたモノクロームでダークな作品となっている。


1st、
2ndに引き続きStevie Nicksの"I Can’t Wait"、
Jewelの"Standing Still"や
Belinda Carlisleの"Heaven Is a Place On Earth"などの作者のRick Nowels
と共作 (M3,5,6)している。


上記の曲のような煌びやかなポップさはないが、
味わい深い楽曲が多く
繰り返し聴くほどに染み込んでくる。


Deluxe版にはボートラの他に"West Coast"のRadio Mixが収録されており
オリジナルでは"And I Love Her"的なギターリフとともにスローダウンするが
このRadio Mixでは減速しない、
ややポップなバージョンとなっており
個人的にはコチラの方が気に入った。


本作は彼女の目指すSadcoreを表現することに成功した、
現時点でのラナ
の最高傑作であると断言できる。


小ネタとしてはBrian Wilsonが現在制作中のソロアルバムにボーカリスト
（他にZooey DeschanelやKacey Musgravesも招聘されている模様）として
参加しているようなので、
こちらも非常に楽しみ。