作家・東野圭吾の貴重な自伝的エッセイ―東野作品をよりよく知るための手引きに!
 東野圭吾は小説家であってエッセイストではない。
だからこうした本の刊行を著者自身が心から望んでいるとはあまり思えない。
エッセイの出版は本書で5冊目だ。
「たぶん最後の」というタイトルもなかなか神妙。
本書が絶対に最後だと「言い切っていない」からである。
とはいえ、
本書に収録されたエッセイは読ませるものが多い。
「最後の御挨拶」という表題も十分に頷ける。
でも私はやはり彼の小説を読みたい人間である。


 本書で特に印象的なのは、
「年譜」と「自作解説」そして「映画化など」の前半部分の内容である。
27歳の若さで乱歩賞を受賞してからの彼の作家人生は決して「青信号」ばかりではなかった。
幾度となく受賞を逃し、
その後も連敗記録を重ねていったことが率直に語られている。
その苦労や粘り強さが現在の東野圭吾を支える原動力になっている。
絶対の自信をもって出版した本がまるで売れなかったことも赤裸々に綴られ、
なんだが不思議なくらいに励まされる。
「あの東野圭吾にもそんな不遇の時代があったのか!」と読者は驚きの念を持ちつつ、
本書を読み進める。
そしてある重大な事実に気がつくはずだ。
「それでも彼は小説を書き続けた」ことに。


 作者自身による簡潔な「自作解説」は有益というよりは、
興味関心が尽きない。
すべての著作を読んでいるわけではないが、
作品に込められた作者の真意(魂というべきか)を読み抜いていたときには思わず作者とコラボレートしたような感覚になる。
「読み方は自由」であるのがルールであり、
それは彼の後半のエッセイで明確に述べられている。
アイディアの一端を知っただけでも読者はその作品に親近感を持つ。
最後に一言申せば、
私は東野圭吾に心から感謝している。
大袈裟な言い方をすれば、
人生の幅が拡がったような気がするのだ。
ひとまず彼の作品を読み終えるが、
また再開したい。
そのときには今とは違った「構え」で接し得るだろう。
ありがとう、
東野圭吾。
たぶん最後の御挨拶

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商品は、2本入っています
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