高いです。

一気に読めました。

捨てたい病を発症していく様子は興味深く、
面白く読めました。

が、
影響はされても参考にはならない、
というのが感想。

だって、
震災で何も無くなって、

一戸建てを新築して、
ゼロから始められるんですよ。
収納スペースだって多い。

確かに彼女は捨て魔でしょう。
でも、
環境が特殊です。

誰もマネなどできない。


たとえ私が新築しても、
既に家具や物が沢山あり、

それらの殆どを捨てることも難しいし、

ましてや、
新しく買うのも簡単ではない。


そして、
彼女のいう「お気に入り」は値段が張るものが多いようだ。

確かに、
ブランドやら　形やら　色やら　素材にこだわって
選び抜いて購入すれば、
こういう家に近づけるかもしれないが
今　すでに家の中に存在し、
利用し、
壊れていないものを捨ててまで購入って　できないでしょ。


潔く物を捨てていく彼女は　面白いと思うし、
私も片づけようかな、
という気持ちにはなる。

でも、
疑問ばかり残る。


汚屋敷出身　といっても、
彼女自身がそういう人間だったわけでもない。


これって、
地頭は良いのにただ勉強しなかっただけの人が
偏差値が低いけど勉強したら　どこそこに受かった　　とか
もともと勉強してたくせにTOEIC300点が半年で800点越え　とか
それらと同類の　「騙された感」　を感じずにはいられない。