本物志向の参考書として大いに歓迎される

かつては朱牟田夏雄の「英文をいかに読むか」など東大の先生が書いた参考書が主流でしたが、
今は、
予備校の教師の軽薄で、
営利的功利的なモノが目立つ。
そんな中、
本書は、
英文そのものを正確に読む手順を模範的に、
かつ学問的根拠に基づいて解説してあり、
その説明の仕方は実に緻密で、
論理的だ。
軽薄な参考書を使って勉強した受験生よりも、
確実に、
将来、
英語の原書を読む力をつけることができる。

今後おそらく記述を要求する共通テストにおいて、
予備校のモノよりは、
ますます、
こうした中身のある本来あるべきだった参考書が、
どこの出版社からも数多く現れる、
と期待できる。
軽薄な参考書はおのずから淘汰されていくだろうが、
本書のような参考書は、
今後増えていくことで日本の高校生の知的思考力はさらに向上するるだろうと思う。