重苦しくてしんどい
前半の退屈極まる革命描写はバッサリ捨てても問題なかったのではないかと思う。
これのせいでかなり読み進むのが大変だった。

中盤以降は、
小学校低学年の息子を持つ父親として、
主人公に強烈な親近感を感じざるを得ず。

結果として辛く、
重苦しく、
救いのない作品だった、
という感想。

SFのキモとしてはタイトルの「ゼンデギ」(VRゲームポッド)よりも、
そのアバターを作り出す「サイドローディング」になるだろうか。

人間を電子情報化する際に、
脳マップをまんまアップロードするのではなく、
一定のテストに対する反応から、
それと同じ反応をする人工知能を作るもの。
うまいサッカープレイヤーをサイドローディングすると、
やっぱりサッカーの上手いアバターが出来上がる。

最近のディープラーニングされた人工知能の振る舞いに近いように思われて、
さすがイーガン先見の明がある、
と思う。

ただ、
2017年現在、
この手の”人工知能”は「道具」としての進化は続けているけど、
西海岸的「人格のアップロード」文化とは馴染まないきがするなぁ、
と思いつつ読み進めると案の定のラスト。
肩すかし感は否めない。
ただ、
イーガンは西海岸的”それ”を信じているようだ。
だとするとこのラストは何だろう。

とにかくこれだけ哀しい思いをしてこのオチか、
という、
ちょっと怒りにも感じた絶望感がある。
こんな灰色一色のSF書く人だったっけかなぁ。
それとも自分が何も読み取れていないのか。

冒頭のLPからのリッピングの描写や電子書籍化の際の取りこぼし描写(ラストを読んだ後この辺の描写をみればオチの示すところは明らかだ)についてこの先人類がどういう結論を下すのかはわからないけど、
「時間の波に洗われる」ことが加速されているのではないかなぁ、
とも思う。
ScanSnapの前で紙束のpdf化に土日祝日を割いている身としては、
結局「灰は灰に」ということなんじゃ?という気持ちでもある。


いや、
面白かったんですよ!(付け足しのように)
ただ、
お話が、
悲しかったので。
ゼンデギ (ハヤカワ文庫SF)

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