<迷宮>を彷徨いながらも、読者に「文学の本質に迫れた!」との充実感・高揚感を味あわせる珠玉の講演集
「神曲」、
「悪夢」、
「千一夜物語」、
「仏教」、
「詩について」、
「カバラ」及び「盲目について」の7つの題目を収めた講演集。
ボルヘスの代表作の1つ「エル・アレフ」が「神曲」に想を得た事からも窺える通り、
最晩年のボルヘスによる自作(創作法)解説の趣きもあるが、
より幅広い文学論・思惟を披歴している事は言うまでもない。
ボルヘスは享受的読者を自称しており、
何より書物(あるいは詩)を楽しんで読む事の重要性を訴えている辺りは共感が持てるし、
時を越えた書物の普遍性を謳っている辺りは"むべなるかな"である。


非常に穏やかな語り口なのだが、
ボルヘスの作品が持つ位相幾何学的構成の中での<迷宮>性が本書中でも散りばめられている。
この<迷宮>を初めとして、
<記憶>、
<忘却>、
<鏡>、
<神(学)>、
<幻想>、
<輪廻>、
<無限=時間の循環性>、
<一瞬と永遠>といったお馴染みのモチーフが繰り返し語られるのは如何にもボルヘスらしい。
各講演は独立しているが、
それらが複雑に絡み合っている点も玄妙である。
また、
ボルヘスの該博な知識には何時も驚かされるが、
本書でも中南米を越えた西欧・中東・東洋に渡るその知見が如何なく発揮されている。
「千一夜物語」とチェスタトンとの関係等、
誰が指摘し得るだろうか。
マメ知識だが、
「Alp(=アレフ?)」というドイツ語が「悪夢」を意味する事を本書で初めて知った。
「エル・アレフ」は「悪夢」によって生まれた物語という意味なのだろうか ? 興味津々である。
晩年、
視力の半分を失ったボルヘスが「陰翳礼讃」(!)という名の詩集を書いている事も不思議な偶然である。


ボルヘスは本書を遺言書と称している。
自作及び他の文学作品・思想の解題という意味合いもあるのだろうが、
読者はやはり<迷宮>を彷徨う事になる。
それでいて、
「文学の本質に迫れた!」との充実感・高揚感を味わえる珠玉の講演集だと思った。
七つの夜 (岩波文庫)

その他の感想

ニチャニチャ
音もよく、大変参考になります
のぞき窓に使用です^^
れヴゅ-ではありません。期間を設けてなるべくはやくERASE & DELETEして下さい。
思ったより、、
王達の戦いが見られたのは良かった…けど
どこで何がどの順で起きたか、これが簡潔にわかる
High quality and works well
コスパは良いのだけど・・・、出品者に難あり。
リセットされる初期不良
釣具用としては汎用的に扱える、半透明な赤色熱収縮チューブ♪
AUX付きオーディオがBLUETOOTH付きオーディオに
BFシリーズで一番
ロードバイクに最適
(初音ミクちゃんへ) 君の事が大好きだよ。
純正ケーブル
エコドライブで間欠運転
まちだ
読み応え有ります
これも
もう、これで焼かないと損した気分に
サポートがなくてもcw-x
水に強いダウン
TAKAMIYAらしくない
あおいが初心者を脱却した山登りへ
よく効いていると思います。
十分に楽しめます!!
千原ジュニア×ケンドーコバヤシ×宮川大輔の3ショットが最高!
不思議な絵
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