フィルムの貼り方

UVカットの効果については、
やはり測定器を使わないと正しい評価ができないため、
割愛。

数年後では、
商品自体が廃番になっている可能性も否定できないので。


そこで、
恐らく、
誰もが苦労するであろう「フィルムの貼り方」について書きます。

クルマ数台を手がけてきましたが、
それに比べると住宅の窓は楽な方だと思います。

なぜかというと、
「平面」だから。

クルマのような曲面になっていると、
「伸ばし」という作業が必要になり、
ヒートガンなどの工具も必要です。


まず、
注意する点は、
①風のない日に　②余裕のあるとき　③二人で作業する　ことです。

根気が必要な作業ですので、
集中できるときにやらないと、
まず失敗します。


簡単に手順を書くと
1. ガラスを洗浄する
　中性洗剤を薄めた溶液を作り、
それをまんべんなくスプレーして、
上方からゴムへら（ガラス掃除用ワイパーなど）で、
水を切っていきます。

　このとき、
絶対に布で吹いてはダメ。
糸くずが残ってしまい、
ブツブツになります。

2. フィルムを採寸・カットする
　ガラスに保護フィルムが付いたままのフィルムをあてて、
採寸します。

　保護フィルムの上から、
油性のマジックなどでカットするラインを引きます。
このとき、
ピッタリに線を引いておき、
その線の内側を切るイメージで。

　フィルムをガラスのサイズから外周1mmほど、
小さくしておくと、
端が折れたりすることなく貼ることができます。

3. ガラスにフィルムを貼る
　ガラスに、
先ほど洗浄に使った溶液をさらに薄めたスプレーを、
たっぷりと掛けます。

　フィルムの粘着側にもたっぷりとスプレーしながら、
端から10cmほど、
保護フィルムをはがします。

　粘着剤の部分をガラスの上方端に合わせて、
位置決めします。

　ガラスが濡れていれば、
フィルムを滑らせることで簡単に位置決めできるはずです。

　ここで、
もう一人がスプレーしながら、
保護フィルムをゆっくり剥がしていきます。
一人は位置決めしながら連携して行います。