実務対応のポイントが整理されて解説されている。

企業でこの分野（不祥事の調査や責任追及）に携わる人は少なく、
多く経験を積んだ人は少ないと思う。
この分野の書籍も少なく、
不祥事発生時に初めて対応方法の情報収集や検討を行わなければならない場合も多いと思う。
そんな中、
この書籍は不祥事発生時の社内対応の最初から最後までについて広く説明されていて全体を見通しての検討の助けになる。
調査方法は複数の例を示しながら注意点が説明されており、
実際の調査行動をとる上で直接的に役に立つ内容。
また、
責任の追及については慎重を要するため迷う点が多いが、
この書籍では判例を引きながら法的根拠や事後の影響まで説明されており、
対応方法の選択の判断に大きな助けになる。
不祥事調査と責任追及について十分な経験やノウハウの蓄積がある企業以外では、
必ず役に立つであろう内容であり、
4500円（税抜き）で手にすることができることはありがたい。