恋の美しさや切なさを切り取った音楽

ボーカルに、
初めて人間のボーカルnagi（＝やなぎなぎ）を迎えた
supercellの2ndアルバム。


アルバム全体で、

ひとつの恋物語となっている。


スタートは、

「1．終わりへ向かう始まりの歌」。


続く、

「2．君の知らない物語」では、

好きだったのに、
“好き”と言えずに
終わってしまった、
切ない夏の恋を、
アップテンポで奏でる。


「3．ヒーロー」は、

マンガのヒロインのような美少女へ抱く
少年の甘酸っぱい恋心を歌う。


「5．復讐」では、

“やられたら、
やり返す”という
女の恐ろしくも、
優しい内面を描いている。


転換点は、

「6．ロックンロールなんですの」。


自分の気持ちを押し殺して、
要領よく生きていくことに、

女の子流でアッカンベーをする、
ロック音楽。


「9．星が瞬くこんな夜に」では、

再び恋を扱う曲となり、

星空の下、
となりにいる異性が
好きな気持ちに気づくまでを歌う。


「10．うたかた花火」では、

ある夏の日、
好きな人と
一緒に過ごしてきた日々を思い出す。


アルバムも、
終盤に近づくと、

恋の思い出からの“さよなら”が、
近づいてくる。


好きな人へ、
「好き」と伝えられなかった思い出に
さよならを告げる「12．さよならメモリーズ」。


未来の自分に、
今抱えている悲しい気持ちを、

忘れられているか、
聞いている「13．私へ」。


「13．私へ」は、

「2．君の知らない物語」へのアンサーソングであり、

ひとつの物語を、
締めくくる曲となっている。


恋の美しさや、
儚さを思い出し、

どこか懐かしくも、
優しい気持ちになれる全13曲。