試合に勝つための英知が詰まった本

筆者の著書は、
競技テニスを始めた30年近く前に、
写真が豊富で、
厚さの薄いもの2点を手元に置いて参考にしていました。
リタイアを機にベテランの試合でしっかり勝っていきたいと思い、
プライベートコーチにもついて準備していました。
そんな中で、
この本と出会いました。

勝つための5つの要素である、
技術、
体力、
戦術、
メンタル、
道具（ｐ17）について、
著者の経験に基づいた、
「あっ、
なるほど！」といった話が、
見開き2ページ単位で満載です。
このような話は現役の競技者からはなかなか聴けないですし、
民間のクラブに所属していても、
仲間や先輩からは、
かなり細かい話であったり、
”えぐい”話なので、
やはりなかなか聴けることはないと思います。

私が特にありがたいなあ、
と思ったのは、
（全七章のうち）メンタル面について解説してある第六章と第七章です。
これまでも、
勝つために必要なものだと思い、
メンタルトレーニング（高橋慶治　かんき出版）などは目を通しましたが、
啓もう書ですがなかなかテニスに結び付けられませんでした。

仕事を持ちながら、
競技テニスを志向する者にとっては、
大変ありがたい”珠玉”の一冊です。