ナツメロ、しかし新鮮

お蔵入りのレコードを片づけていたらトリオ・ロス・パンチョスが目について懐かしさがこみ上げた。
高度経済成長に向かってひた走りの時代の渦の中でホッと一息のメロディの唄声であった。
忘年会の余興に、
麦わら帽子に襟巻きを肩に掛けギターに見立てたホウキを抱えてベサメムーチョを歌って大いにうけた思い出がある。
懐かしくなってアマゾンでCDを探したら選ぶのに苦労するほどあって驚いた。
廉価盤にしようかと迷ったが20曲収録を選んだ。
正解であった。
ライナーノーツも丁寧で原語の歌詞もある。
末尾に、
芸術性並びに歴史的な記録としての貴重さに鑑みて制作し録音は古いとあったがクリアな録音である。
後期高齢者には懐かしい歌声で文字通りナツメロだが新鮮に響いて元気がわく。
お薦め盤。