平凡にして非凡な境地
淡々とした日記風の叙述でありながら、
さりげないユーモアとペーソス、
そしてドラマすら秘めた愉快な本である。
著者は夫である武田泰淳と竹内好に連れ立ってソ連邦時代のロシア旅行に参加する。
そこでこの二人の有名人が見せる人となりが興味を引くかもしれない。
時は昭和44年(執筆は昭和53年)だから今から見ればおよそ30年の昔である。
始まって間もない外国への観光旅行の実際はどうだったかも興味を引くだろう。
インツーリストによって取り仕切られるロシア旅行はとりわけ不便だった。
横浜から船でナホトカへ、
ナホトカからハバロフスクまでは鉄道、
そこからは空路でイルクーツク、
次いでウズベキスタン、
グルジアの諸都市をへてヤルタ、
レニングラード、
そしてモスクワへという20日間の長丁場である。


百合子夫人にとっては毎日見なれている大作家や大思想家よりは一人で参加した、
飛びぬけて年上の錢高老人の言動に惹かれるものがあったようだ。
観光地で何を見学したかについてはあまり期待しない方がいい。
彼女の関心は日々の食事、
そして夫君と竹内老人の福祉、
つまり、
ご機嫌である。
初めての外国旅行でロシア語のカタコトを駆使して走り回るのはもっぱら彼女の役なのだ。
しかしおそらく彼女がひそかに楽しみとしたものは何よりも異国で初めて見る人々の生活ぶりである。
これに比べれば時おり姿を見せる2人の同伴者は年老いた弥次喜多さながらである。
それは日本男性の典型的な国際的適応性と変わるところがない。
夫君は彼女に向って「おいポチ、
楽しいか」などと声をかける。
彼女は中央アジアの都市を振り返って「前世というものがあるなら、
そのとき、
ここで暮らしていたのではないかという気がした」と思う。
彼女は日々楽しかったのである。
そしてそのような彼女の観察と言動が過不足なく読者に伝わってくる。
犬が星見た―ロシア旅行 (中公文庫)

その他の感想

心配していたけど
普通の日々がワクワクしてきました!
概ね満足気に入ってます
自分の射の悪いところをなおす方法を探れる
日中経済の行方は
ガムクリーナーと併用しました。
自分にとっては無価値
こんなもん。
女性でも簡単に
ハサミのバネ
良い作品だがエイベックスはアニメユーザーを舐めている
珈琲として飲んでいます。
屋外での使用に最大の効果を発揮
部屋で使ってます。
サラッとドイツ人の暮らしが垣間見れます
効き目抜群!
着心地が最高
密度の濃い書ですが、利用の仕方が難しい書でもあります
音楽の不思議
大化の改新も違う
鶴さん美しい
カビが気持ちいいくらい取れます。
オートカットと充電の早さ
画像よりもいい
商品の一つにへこみが
帝国海軍最後の連合艦隊旗艦
本体が回転するのが目新しい
我が家のうさちゃんもお気に入り
探していたんです♪安さに驚き!!
とてもよい書籍です
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