位置関係を気にせず音を拾ってくれます
私の主な利用は「配信をしながら動画を撮る」事で、
特に屋外環境がほとんどになりますので、
そういった目線でレビュー致します。
■選んだポイント
配信では音声帯域の割り振りに限界があります。
その為、
配信をしながら動画を撮る事で、
動画ではカメラ単体で撮影したものに、
音声を合わせて動画にしています。
これまでは同社のQ2nを使用していましたが、
データー通信端末などのノイズを拾ってしまったり、
元々弾きやライブハウス内で利用されるのがコンセプトにあるようで、
広範囲の集音にはこもる様な感じがどうしてもありました。
H3-VRでは位置関係や後方集音も可能で、
それぞれのレベリングも可能としているだけではなく、
Q2nと同じ利用環境で扱える為、
移行するにも手間がかからなそうだった点です。
なによりも、
制限はありますがモニター出力にバイノーラルでもモニターできる、
Q2nのように単体でオーディオI/Fにもなる点、
単三電池とUSB給電の併用が、
私の理想条件に曇らせる事がなかった為です。
■使用感
①Q2nではXYマイクで集音地点前方の3~5m辺りの空間音がメインとなりますが、
H3-VRでは地点周囲1~5mの空間音がメインになります。
(後方1m~前方3m:左~右3m:上2m:下1m位の空間)
場所に依存する反響などの含め偏りにくく集音されている感じでした。
その為、
音源の位置関係も把握していないと、
XYよりも扱いにくくなると思われます。
(例えば、
大きなコンサートホール、
ライブ会場には扱いやすいと思われますが、
モールイベント等の吹き抜けになっている特設会場や、
反響の激しい渓谷、
様々な音源が混じる街中では不向きと思われます)
ちなみに、
人の声でバイノーラルで起こしたい方には、
こちらでもできますが別の環境の方が向いていると思われます。
②モニターメニューが細分化していますので、
細かに設定が可能です。
例えばLPFはQ2nでは60/120/160Hzと決まっていましたが、
10Hz単位で設定が可能です。
それ故に、
環境に最適化にする必要がある場合は、
事前セッティングがどうしても必要です。
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