煩悩多き等身大の人たちの世界
(地獄篇レビューに続く)
息苦しくなるような地獄篇の世界から抜けると煉獄の山の岸辺にたどり着く。
地獄の亡者たちは永劫の苦しみを科せられているのに対し、
煉獄にいる亡者たちはその罪の重さによって期間の長短はあるが、
やがて煉獄の山を登って天国へ入ることができる。

そのため、
煉獄の山を登るダンテは煉獄の7つの圏(7つの大罪に相応した償いの圏である)を登るうちに徐々に身も心も軽くなり、
足取りも速くなっていく。
煉獄篇の読者は精神が清められていくような爽快感があるといわれる由縁である。

煉獄篇でも登場人物はダンテに前世の罪業を物語るが、
ダンテが地上に生還して亡者の縁者たちにそれを伝え、
縁者が亡者のために祈りを捧げると亡者の歩みが進められ、
早く天国へと行ける。
そのために亡者たちはダンテに進んで物語り、
地上の縁者への言づてを頼むという構成になっている。

ただ、
登場人物の印象と物語の面白さはやはり地獄篇の亡者のほうが圧倒的である。
地獄にいる王侯貴族や教皇といった著名人ほど罪悪のスケールが大きいが、
その反面人間的な魅力もあり、
キャラクターが立っているということだろう。

その意味では煉獄篇の亡者らは我々と等身大の人間なのであり、
煉獄は貪欲、
大食、
色欲といった煩悩に煩わされる生身の人間の世界である。

煉獄の7つの圏を登ると山頂のエデンの園に到達するが、
そこでウェルギリウスは姿を消し、
ベアトリーチェと交代する。
厳しくも慈父のようにやさしく導いたウェルギリウスとの別れは、
ダンテが振り返ると別れの言葉もなく姿を消しているという具合で、
あっさりしていて物足りない。
他方、
ダンテにとって感動の再会であったベアトリーチェは、
ダンテの非行を厳しくなじり説教するという具合で、
永遠の恋人との再会というイメージからはほど遠い。

煩悩多き我々読者にはエデンの水は清すぎて冷たいということだろうか?
(天国篇レビューへ続く)
神曲 煉獄篇 (河出文庫 タ 2-2)

その他の感想

ミニピアノ専用楽譜に期待したが・・・。
子供から大人まで楽しめます
見方による
実家用
とても綺麗な状態でした。
クレジットカード必須! Amazonにカード情報を登録していても再入力必須!!  R18?Pカード
もろい
価格からいえば優秀
全部揃ってて良いです。
リモプ用に買いましたが、文字の小さなゲームは無理ゲーです
繰り返し使えるのが便利
BDZ-AT970T/BDR-TD05/BDR-XD05 で 1 パック(30枚)使用して焼きミス無し
よいですが
リング用に購入
当時からの状況が良く分かる
初めてのボードお手入れ
初心者の息子のために購入しました
使用から3週間
おもしろくなかった
おいしい。
早く入手できてよかったです
清々しく聞いてて気持ちが良い曲です
壊れやすいかな・・・
もう少し面白く読ませる工夫があれば良かった
パンツ
値段を考えればお得
しっかりした作りです
新学期用に購入
ヘイト・スピーチがもたらす被害をふまえて、法的規制の在り方等を丁寧に論じる入門書
樹脂部分の加工精度が残念
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