神経内科の舞台裏

面白く読める本です。
きちんと勉強しようと思うと、
図表を細かく読まないといけないので時間がかかりますが、
読み物として読めばすいすい読めます。

内容は神経内科のウラガワとでも言いましょうか、
他科においてはなかなか学ぶことのできない神経内科医の重視・注意点です。

例えば、
ALSの経過、
そしてNIVが生命予後を改善することは恥ずかしながらほぼ知らない話でした。

また、
それぞれの疾患について、
ワンポイント知っているとまったく違う医療ができるような、
Learning Pointが秘められいて、
決してただの読み物では終わりません。
（今度から血管性痴呆を疑う場合には抗痴呆薬を遠慮なく切れそうです。
）
心因性疾患患者の対応は大変勉強になりました。

個人的には（ICUで必要になるので）てんかんの薬の使い分けについて、
もう少し書いてあれば（自分で調べて勉強する手間が省けて）いいのに、
と思いました。

コラムは笑えて大変楽しめます。