I Don’t Hate It ! I Don’t Hate It !
しかし、
現在流通している日本語版「アブサロム、
アブサロム!」は翻訳がよくできていると思う。
それは「訳し方が間違っていない」というのではなく、
ウィリアム・フォークナーが作り上げた「ヨクナパトーファ物語」の濃密な空間が描かれた小説のなかで、
おそらくベストである本書の雰囲気を、
日本の訳者はしっかりとらえているな、
ということだ。

浅学非才の私でも、
なんとか訳せそうなほど、
わかりやすい英語で表現されている。
そして、
やはり密度が高く濃密であるな、
と英語版を見て感じた。
表現がいい意味で、
ストレートである。
無駄が一切ない。

と同時に感じるのは、
本書を真に理解するには時間がいるな、
ということ。
ストレートな表現には間違いないが、
この「ベスト・オブ・ヨクナパトーファ・サーガ」はやはり濃い。
ヘヴィーなのだ。
だが余計なノイズはあまりない。
ウィリアム・フォークナーという人は、
我々が思っている以上に完璧主義なのではないだろうか。
ノイズがなくて、
かつ色濃いからだ。

ガルシア=マルケスやバルガス=リョサが活躍し始めるのはフォークナー以後だ。
彼らが南部アメリカ文芸にどれだけインスパイアされているのかはわからないが、
ラテンアメリカ文芸からは、
どこかフォークナーの影響も感じ取れる。
おそらく、
我々はいまだに、
フォークナーを過小評価しているのではないだろうか。

では「アブサロム、
アブサロム!」だが、
この英語版はある程度、
他の英文を読みなれている方にこそお勧めしたい。
英語初心者向けではないと思う。
先ほど、
「浅学非才の私でも読める」とか書きましたが、
それは私がある程度洋書を読んでいるから(私事で恐縮ですが)です。

この「アブサロム〜」の、
人物間の愛憎劇に、
ひょっとしたらうんざりしてしまうかもしれない。
けどよく読んでみてください。
この中のジェファソンで繰り広げられる物語の背景には、
アメリカ南部の奴隷制があるのです。
そこを押さえておくと読みやすいかも。
NIGGERとかいう表現があたりまえのようにぽんぽん出てきますが、
やはり・・・時代が時代なのです。
奴隷制がなくなったあとも、
ジェファソンには人種間の軋轢がなくなっていないのです。

このお値段ですから、
気軽に手にとってください。
面白いですよ。
Absalom, Absalom! (Vintage International) (English Edition)

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