やれば出来るじゃない！

昨年、
同作品のフォトニクル第1弾が出版されたが期待が大きかった分その出来の悪さにがっかりした。
充分な素材を生かせないセンスはどうしたことだったんだろう？と。
この第二弾はそれが嘘のように内容充実している。
表紙を飾るのは同作品の第2話に登場するキルギス星人だが、
一体どれだけの人が解るのか？と思う大胆な起用。
もっともこの本を購入するのは殆どが特撮趣味の人達だから問題ないかも知れない。

中身は貴重スチル写真満載。
しかも今回はレイアウトも工夫されていてスチル写真のサイズも適切で見易い。
大雑把な分別だが着ぐるみ系写真はカラー、
人物写真は白黒が多い。
第6話に特別出演した南沙織のスチル写真の多さには驚く。
さすがに当時はトップアイドルだっただけに扱いが違ったのだろう。
フォトニクル第1弾で出し惜しみをしていたのか？とにかく第1弾の不出来から今回の第2弾の購入を躊躇しているなら迷いなく「買い」です。

また資料編はシナリオと実際に映像との比較、
製作協力した「コダイグループ」の冊子の縮刷版がありとても興味深いものが多い。

DVDは最終話に柴田美保子さんのオーディオコメンタリーが有るが、
作品と直接関係しない話が多く、
これはインタビュー映像にした方がいい(別にインタビューも収録されている)ような気がする。

アンドロメダへ春日兄弟が旅立って早いもので来年で44年。
アンドロメダへは片道30年という事だから既に帰路も道半ばである。
ちょっと早かったがこの本がまるでベム5号が持ち帰った貴重スチル写真や資料満載のタイムカプセルに思えてくる。